ニュースレター11月号に書いた文章を改変しました
だんだん身体が動かなくなり、できないことが多くなってくると楽しみがなくなって、関心が外ではなく内に向くようになってきます。
まずは自分の身体や健康のこと
時間があまっているぶん、自分の腕をしげしげと見てこんなに血管が見えるのはおかしい!だとか手首の外側に骨がでっぱているのはおかしい、前はそんなことなかった!とか。
いや今まで観察してなかっただけで、元からそうですよ
関心は食べることにも向かいます。そしてなにを食べても美味しくないと訴える高齢者は本当に多いです。食べ物のうらみはなんとやら。
「長年美味しいものを食べて舌が肥えているし、こだわりも年齢ぶんだけ積み重なっているのだから。小学生の給食みたいに、そうそう美味しく感じるわけがないですよ。」
などと返すことが多いのですが。
「肉が硬くて食べれたものじゃない
とか「自分で作った方がよっぽど美味しい
とか。そりゃ自分好みに作るのが一番おいしいに決まっているし。
「嫁の飯が口に合わない」
「そんな凝ったものじゃなくて、ご飯とお漬物だけでいいのに」
とか。気持ちはわかるがしかし栄養バランス的に施設でそれだけを提供するのは難しいような。
歳をとって歯のかみ合わせが悪くなったり、入れ歯になったり、あるいは不良姿勢から肩が挙がらず、手も動きづらくて食べにくいとか飲み込みづらいとかなってくれば、そりゃあ食事も美味しくないだろうと思います。
小さな口内炎がひとつあるだけで、あれだけご飯のおいしさが半減するのだから、
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