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tanaka

適応疾患について(2)

パーキンソン病、その他難病

ニュースレター2月号に書いた文章です。


適応疾患について(その2)


パーキンソン病


意外と多いのがパーキンソン病ですが、この仕事をするまではこんなに多いとは知りませんでした。

片麻痺の方と比べて屋外を歩いているのをあまりお見掛けすることがありませんし。

しかし1000人に1人、50歳以上では100人に1人で、アルツハイマー病と並んで頻度の高い神経変性疾患ということですので相当なものです。

パーキンソン症候群という類似疾患も多いせいか、進行にはとても個人差が大きいように感じます。

パーキンソン専門の医師に薬を処方されるようになってから、明らかに症状が良くなった人を多く見てきました。


いわゆる身体がだんだん動かなくなる病気ですが、問題は脳卒中などと違って進行する病気だということです。

関節のこわばりが決定的に悪化してしまうのを防ぎ、病気の進行をできるだけ先送りするのが目標となります。

特に頸部や体幹をひねる動作が制限されていくので、振り向きざまに転倒するということがよく起こります。

なので背骨のひとつひとつが滑らかに動けるようにと狙いながら筋肉のこわばりを緩めていくのがポイントになってきます。

足首のこわばりも転倒には大きく影響するので、重点的に施術します。


病状のオンオフがあろうかと思うのでその日の様子を見ながらですが、基礎体力維持のためにも立位バランステスト、そしてできれば手引き歩行テストなどもしたいところです。

声掛けで足取りがスムーズになることもあります。


基本的にパーキンソンに限らず身体が動かなくなるタイプの難病には、関節がこわばって運動が制限される事態をできるだけ回避しようと考えます。

そのため筋肉を緩めてストレッチなどをして、またできるだけ自分で動かしてもらうという戦術をとります。

ただしALSや筋ジスなど、あまりがっつりと筋トレをしてはむしろいけない病気もあるので注意が必要ですが。

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