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適応疾患について(1)

  • tanaka
  • 2021年4月16日
  • 読了時間: 2分

ニュースレター1月号に書いた文章です


適応疾患について(その1)脳梗塞後遺症、骨折後廃用症候群


・なんらかの疾患で麻痺や拘縮があるか、あるいは疼痛(頸肩腕症候群や腰痛、神経痛など)のある方で、

・寝たきりや車椅子、下肢筋力低下あるいは認知症などで、付き添いなしで一人で歩いて通院することが困難な方、が対象になります。


一番多いのは片麻痺(脳梗塞後遺症)の方です。


動かせない麻痺側の上下肢と共に、健側もつられて運動が制限されてしまいがちです。

動かせる範囲が小さければ、そもそもたいして動きません。

マッサージで関節の可動域を広げれば、その範囲を動かせる可能性もでてきます。

特に筋緊張が高いタイプの麻痺は、すべての関節が緩めば身体のコントロールがしやすくなるのです。

もちろん脳のダメージによってリハビリの効果に限界はくるでしょうし、個人差は大きいでしょうが。

右麻痺はなんらかの言語障害があり、うまく話せないことが多いので気を付けてコミュニケーションを取ります。

左麻痺の方には空間失認の傾向があるといわれています。麻痺側にしびれや疼痛を訴えるタイプがやや多く、また障害のレベルが大きめの方が多いような印象を持っています。



次に多いのが腰椎圧迫骨折や大腿骨骨折後の廃用症候群の方です。


転倒→骨折→寝たきり→認知症というのは、非常に多いパターンです。

痛みがあるからじっとしていると、あっという間に身体が固まってしまいます。

身体の動きが滞れば、そりゃあ頭の動きも滞ります。

力が入って縮こまった筋肉をほぐして、関節が固まらないように動かします。

動くようになった範囲を自動で、他動で、さらに抵抗をかけても動かせるようになれば尚良しです。

痛みは一か月ぐらいである程度治まってくるので(治癒ではないし個人差あり)、医師や看護師の指示を確認しつつ座る、立つ、歩くに挑戦していきます。

 
 
 

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