9月のニュースレターに書いた文章です
骨格標本と同じ姿勢、いわゆる「解剖学的良肢位を基準に考えます。頭がちゃんと体の中心線上にあり、肩まわりは左右対称で横一直線。上肢は肘を伸展させて手のひらが前方を向く。両下肢は14㎝ぐらいの間隔で平行で、足の趾が前を向いている姿勢。
患者さんの四肢体幹のこわばりが、この良肢位からどれだけ遠いかを評価します。そして良い姿勢になるのを邪魔している、こわばっている筋肉などをいかにほぐしていこうかと考えます。ほぐすための手技にはさする、圧迫する、ゆする、ストレッチする、揉むなどなどあり、強さは患者さんの状態に合わせて調節していきます。筋肉の走行を意識しながら、できるだけ多くの筋肉にアプローチしていきたい。また各関節の「動きが正しいかどうかも評価します。曲げ伸ばしするときの動きの軸が、あさっての方向にゆがんでないかを確認し、関節の正しい動きを制限しているこわばりをゆるめていこうを考えます。できれば足の趾にいたるまですべての関節を、ひととおり動ける範囲で動かしていきたい。マッサージ師の考えていることその1は、筋肉と関節です。
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