ニュースレター2022年1月号に書いた文章です。
明けましておめでとうございます。
と言えるのは7日までで以降は寒中見舞いでしたっけ?
対面では15日までという話もありますね。
今年もどうぞよろしくお願い致します。
皆様のご多幸とご健康をお祈り申し上げます。
またオミクロン株が不穏な状況になってきておりますが、今年こそ一日も早く落ち着いた生活を取り戻せますように。
そしてさらに引き締めて感染防止に取り組んでまいります。
さて正月といえば年賀状。
しかし患者さんで年賀状を書いている方はもうほとんどいらっしゃいません。
いわゆる年賀状じまい。
2009年ごろから言われだした「終活」以降、年賀状をやめるのも割と普通のことになってきました。
ちなみにお世話になっているケアマネ事務所や老人ホームには、基本的に当院からの年賀状は出しません。
利用者様のうちひとりでも「おめでとう」とは言い難い状況な方がいらっしゃる可能性が、高いのではないかと思われるからです。
今までの経験上、年明けのこの時期は要注意です。
来年もよろしくお願いしますと言って別れて、あけましておめでとうございますが言えるうちに再会できないというパターンが結構ありました。
特に年末年始はなんだかんだで、ほとんど動かなかったよという方は非常に多い。
年が明けて落ち着いて、久しぶりに運動などしようとすると危ない。
患者さんの中でもすでに今年に入って、杖歩行中に転倒された方が一人。
散歩から帰ってその日の夜に急性腰痛になられた方がひとり。
また心不全で緊急入院された方もひとり(幸い2週間の入院で済みました)おられました。
正月明けは鬼門です。
マッサージの実際の種明かし(3)
上肢・下肢も話したので、今回は体幹。
ここで一番最初に習うことが二つあります。
第11,12肋骨は胸骨とつながって輪になって閉じておらず前方で浮遊したようになっている(浮肋)ため、指をひっかけて骨折させやすいということ。わき腹の施術は要注意なのです。
また鍼なら肺や内臓に傷をつけないように、腰部以外は深く刺してはいけないこと。
特に肩上部など押してすごく気持ちいいので、コリをがっつり鍼でつらぬいて欲しいと思うところですが、実は想像よりもずっとすぐ下に肺があって簡単に気胸になってしまいます。危うし。
背腰部はご自身で触るのも難しいところですし、寝たきりで固まっている方にとってはさするだけでも気持ちのいいところです。
しかし背中というのはなかなか広いものでして、肩甲骨や骨盤、背骨の突起を目安に「いま胸椎何番のドコの筋肉にアプローチしているか」を確認しながら施術をしていくことになります。
ところが身体のねじれ・ゆがみがひどく、背骨の突起を追うことができなくなると、「いまドコを触っているんだろう?」と迷子になって途方に暮れてしまうこともよくあります。
移乗やポジショニングにおいても「両肩を結ぶ線、両骨盤を結ぶ線、脊柱のライン」この3線の描くHの構造をできるだけ保ったまま行うというのが基本と言われております。
リハビリマッサージにしても然りで、その3線のゆがみを改善する方向にゆるめていくと、肩甲骨や骨盤、背骨を突起が次第にわかりやすくなってきます。
体幹のゆがみが改善すれば、それだけ上肢・下肢の関節のゆがみも正しく判断しやすくなりますし、一石二鳥です。
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