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歌謡史

ニュースレター9月号に書いた文章です。

施設に行くとよく昔懐かしい曲がかかっているものです。

青春時代に聴いていた曲で思い出を蘇らせ、生活に活力を与えるのはいいことです。

口ずさんでカラオケでもできれば肺機能向上、認知症予防にもなり云う事なしです。


歌謡史について

大人になってからの音楽の好みは13~14歳の時に聴いた音楽で形成されているという説があります。

男性の場合は13~16歳が、女性の場合は11~14歳の時に聞いた音楽が最も好きな音楽になり、20歳のときに聞く音楽は10代の時に聞いた音楽の半分ほどの影響力しかないそうです。

今でもどこの老人施設でも流れている戦後最初のヒット曲「リンゴの唄」1945をその年代に聴いていた方々は、今ではもう90代の前半になっています。


あらゆる年代にいわゆる学校唱歌が鉄板なのは当然として、それ戦前の流行歌だと


すみれの花咲く頃1930 東京音頭1932 月の砂漠1932 緑の地平線1935 二人は若い1935 かもめの水兵さん1937 戦中だと 隣組1940 蘇州夜曲1940 誰か故郷を想わざる1940 あたりは今でも耳にすることがあります。


敗戦後のレコードは、米国から流れてきたジャズ調の曲が主流を占めたという。


かえり船1946 みかんの花咲く丘1946 星の流れに1947 東京ブギウギ1948 憧れのハワイ航路1948 銀座カンカン娘1949 青い山脈1949 君の名は1952 お祭りマンボ1952 愛の讃歌1952 テネシー・ワルツ1952 リンゴ追分1952 雪の降るまちを1952 木の子守唄1953 岸壁の母1954 お富さん1954 高原列車は行く1954 月がとっても青いから1955 ここに幸あり1956 ケ・セラ・セラ1956(1956-57シャンソンブーム) 有楽町で逢いましょう1957(1952年の占領軍の撤退以降はムード歌謡が流行し1960年代には一大ジャンルを形成した)  ロカビリーブーム1957-58  雪山賛歌1959 黒い花びら1959


またこの頃は浪曲も聞かれていた。浪曲は戦前に全盛を迎えラジオ番組の第一位であったが、民放ラジオ1951と共に1957頃に再び最盛期を迎える(広沢虎造など)。高度成長の開始とともに衰退するも、河内音頭とは密接な関係を持つとされる。


この辺までが80代の方が若いころに聴いていた曲なはず。

1960年代からは社会人・子育て時代。青春歌謡などのジャンルも生まれた。

御三家といえば 橋幸夫 舟木一夫 西郷輝彦。高齢者がカラオケで好むとされる曲を挙げていくと、

見上げてごらん夜の星を1960 上を向いて歩こう1961 高校三年生1963 こんにちは赤ちゃん1963 ああ上野駅1964 君といつまでも1965 真っ赤な太陽1967 夜霧よ今夜もありがとう1967  グループサウンズの流行1967-69  ブルーライトヨコハマ1968  三百六十五歩のマーチ1968 ああ人生に涙あり1969 おふくろさん1971 よこはま・たそがれ1971 知床旅情1971 瀬戸の花嫁1972 さそり座の女1972 なごり雪1974 大阪ラプソディー1976 北国の春1977 いい日旅立ち1978 関白宣言1979 三年目の浮気1982 男と女のラブゲーム1986など


〈演歌〉いかにも高齢者が好みそうなイメージの演歌だが、その成立は意外と遅い。地方を舞台に望郷をテーマとした都会ならぬ田舎調の曲 別れの一本杉1955がはしりで、王将1961 アンコ椿は恋の花1964 悲しい酒1966 柳ヶ瀬ブルース1966などの諸ジャンルが合流して 70年代にいわゆる演歌として完成する。わたしの城下町1971 女のみち1972 なみだの操1973 昭和枯れすゝき1974 北の宿から1975。 1977年カラオケが登場しスナックや宴会場で歌われる。津軽海峡・冬景色1977 夢追い酒1978 与作1978 舟唄1979 おもいで酒1979 ふたり酒1980 北酒場1982 さざんかの宿1982 だんな様1983 浪花節だよ人生は1984 酒よ1988 きよしのズンドコ節2002。1980年代後半になると、若者もカラオケボックスを利用するようになり、演歌の占めるシェアは狭まっていく。これ以降で高齢者に好まれた曲といえば。愛燦燦1986 人生いろいろ1987 川の流れのように1989 春よ、来い1994 孫1999 千の風になって2001 などか


<出典>




など

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