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失敗談

  • tanaka
  • 2022年3月3日
  • 読了時間: 3分

更新日:2022年3月22日

ニュースレター10月号に書いた文章です。


失敗談の巻


今回は昔やらかした体験談を少々。・・・・あまり話したくはないのですが。

マッサージ師はお医者様ではないので診断権がありません。

あなたは何々病ですね、とたとえ思っても言うのはご法度です。

まあそもそも検査をしないで判るわけがないんですけどね。

けれども意見を求められたりすることは多い。


絵にかいたような教科書的な脊柱管狭窄症の症状を訴える患者さんに、疑わしいから是非病院に行って相談してみて!と言って送り出しても、検査したけど何もでなかったぞと、心配するようなレベルじゃなかったぞ、と言われることなんてザラにあります。

それでも、どこそこが気になるのだが医者に行くべきだろうか?と聞かれたら是非行ってくださいというのが正解です。なにか本当の問題が見つかったら責任取れないですからね。


僕がまだ駆け出しのころ、90代のあるお婆さんのところへマッサージに行っていました。

下肢筋力が低下していて、床からの起き上がりは困難。室内はややふらつきながらももの伝いで歩けているという状態でした。


ある日娘さんが「お婆さんが昨日、玄関口で階段を踏み外して一段分足がガクンと落ちた。

転倒とかまではしていない。でもそれから足首の痛みを訴えているから見てくれないか」と云う。

さて、その時点では目立った外傷や腫れもないし、叩打痛もない。

いわゆる骨折を思わせる症状は、教科書的に明らかなレベルでは見られませんでした。

むしろ痛がる場所から考えて、いかにも典型的な捻挫のように見える。

びっこをひきながらも室内歩行もできていて、痛みも落ち着いてきているとのこと。


これがものすごく腫れていて、明らかに動くはずのない箇所が動いていたりすれば、さすがに骨折だと判りますが。


「でも一応、病院で診てもらったほうが安心ですしね~。」

「だけどもう夕方だし、明日から連休に入ってしばらく病院は休みだから、わざわざ休日診療所に連れていくほどかしら?連休明けに行けばいいわよね?」

娘さんの、いかにも同意して欲しそうなプレッシャーに負けて

「・・・そうですねー。」と言ってしまいました。

でもこれが間違いでした。後日連絡があり、やっぱりあの後痛がるので病院に連れていったら骨が折れていたよ!とのこと。

そのまま中止になり、結局その患者さんがマッサージに戻ってくることはありませんでした。

かかとの骨が折れていたそうです。その時の僕には予想できませんでした。

後に読んだ本に、踵骨骨折になったら足の裏に内出血のアザができるのだと知って、あのときそれを知っていれば正しく判断できたのに~!と悔やんだものです。知らないことは恐ろしい。


後年、ある医師に骨折を見抜く裏技はないのですか?と尋ねたら、「判るわけないじゃないですか、なんのためにレントゲンがあると思っているのですか!」と言われて以降、

「お医者さまだってレントゲン撮らないと判らないんですから、ボクにはわかりません。よ。病院に行ってみて下さい」と言えるようになりました。

 
 
 

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